精子が製造され射精に至るまでの期間は3ヶ月!

精子が作られて射精するまで

精子がどこでどのように作られて、どのように移動し射精のスタンバイをし、体外に排出されるのか知っている男性は少ないと思います。

おそらく中学校の保健体育で学んだことがあるはずですが、思春期の男からすればエロスな目線でしか記憶にないと思います。

生理的な現象として精子が作られ射精するまでの流れを今日は紹介したいと思います。

精子が作られるには約74日間かかる

これは知っている人も多いかと思いますが、精子は精巣という生殖器官で作られます。(精巣いわば金玉です)

厳密に言うと、精巣は白膜という膜に覆われていて、この白膜から続いている中隔という細胞組織によって200~300の部分(小葉)に仕切られています。そして、その小葉の中に3~4本ほど精細管という組織があり、この精細管で精子は誕生し作られていきます。

ちなみに、精巣1つに大体1000~1200本ほど精細管が存在していると言われます。

この精細管で74日間かけて精子は作られているんです。

精子が作られる仕組み

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画像引用:男性不妊について|不妊治療 京野アートクリニック高輪(東京 港区 品川)

精細管には精子の核となる「精粗細胞」という細胞があります。そして、その精粗細胞を育ている為の細胞「セルトリ細胞」、男性ホルモンを供給する「ライディヒ細胞」という3つの細胞が深く関係しています。

精粗細胞はセルトリ細胞から栄養をもらって、精母細胞→精子細胞という風に成長し、「精子」になっていきます。

最終形態の精子になれば、精細管から精巣上体へ移動します。

精子を造るには多くの細胞が携わって、多くの神経を有しているんです。ちなみに、睾丸を打つと激痛が走るのは、精巣を覆っている白膜という組織に神経が集中しているからです。

この段階(精子が作られる精巣上体へ移動するまで)で何らかの問題があると、精子が少ない、精子の運動率が悪いといった造精機能障害による男性不妊の原因になってしまいます。

男性不妊の場合、約90%以上がこの段階で何らかも問題によって起こっていると言われています。

精子が作られ射精までの道のりは約3ヶ月

精巣上体まで移動した精子は、ここで受精するための能力を備えることになります。つまり、精巣上体に移動するまでは受精させる能力を持たない精子です。

ここで精子としての最重要能力を手に入れると、次は精管という精子専用の管を進むようになります。

この精管が尿道まで繋がっているわけですが、その途中に精嚢(せいのう)と前立腺という2つのゾーンを精子が通ることになります。

この2つのゾーンを通ることで分泌液と精子が混ざり、どんどん射精管を通って精液として射精されるようになります。

この精管を通って精液になるまでの期間が約2週間と言われています。

つまり、精子が作られる(74日間)+精子が移動する(14日間)で約3ヶ月の長旅でやっと精子は射精まで至るんです。

この移動する14日間の間に何らかの問題があっても男性不妊になってしまいます。これを精路通過障害による男性不妊と言います。

ちなみに、精路通過障害の代表的な症状が「精子は作られているけど、精液の中に精子が存在しない」というパターンです。

精子が射精するまでにかかる3ヶ月間。この長い道のりのなかで機能的な問題が生じることで男性不妊がおこるわけですが、とてもデリケートだということが理解できると思うんです。

大人になれば「当然のように精子がつくられ、当然のように精液の中に精子がいて、当然のように妊娠させることができる」と思っている人も多いようですが、とても過酷な3ヶ月間を経てやっと射精まで至っているんですよ。

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