精子が問題で起こる3種類の男性不妊症

精子と男性不妊症

男性不妊と聞くと一般的に「精子に問題がある」と思う人も多いと思います。実際に男性不妊のほとんどは精子に関する問題が起こっていることで不妊になっています。しかし、それをもっと深く掘っていくと、色々と精子の問題にも種類があり、違いがあるんです。

「精子が有る無い」という簡単な問題で男性不妊になっているわけではないんです。

それでは、精子の問題で起こる男性不妊と種類について詳しく紹介したいと思います。

男性不妊に陥る精子の問題は大きく3種

男性不妊になってしまう精子に関する問題は大きくわけて3種類あります。

  • 無精子症
  • 乏精子症
  • 精子無力症

少し男性不妊について調べたことがある人なら聞いたことはある名前だと思います。

作られた精子、精子を作る器官、精子を運ぶ器官など精子そのものの問題だけではなく、精子に関する全ての事に対して問題がある場合、ほとんどがこの3つに別けられます。

もちろん、先天性の精子に関する症状や特別な問題から派生する精子の問題も存在します。しかし、そういった男性不妊に陥る精子の問題の8~9割以上が上記の3つに該当しているんです。

それでは、この3つの精子の問題を詳しくみていきましょう。

無精子症

無精子症とは読んで字のごとく「精子がない状態」のことです。精子の問題による男性不妊で1番重い症状になります。

と言っても、「精子が身体のどこにも存在していない」というのとは少しニュアンスが違います。

条件としては「精液の中に精子が存在しない」という状態になります。精子が精液に無ければ、種なしなわけですから、女性を妊娠させることができません。しかし、無精子症だから絶対に自分の子供を作られないわけでもないんです。

男の身体では精子は精巣で作られます。それが精管という管を通って、精液に交わって精子入りの精液が出来上がるわけです。

つまり、無精子症と診断されたとしても、その人の身体で精子が作られていないというわけではないんです。

無精子症と診断された人でも、精巣に精子が残っている場合もあるので、その精子を採取できれば人工授精という不妊技術を使えば妊娠させることは可能なんです。

精子による問題で1番重い症状ではありますが、「100%妊娠させることができない」という症状ではないんです。

乏精子症

乏精子症は精液の中に精子は存在しているが、その数が基準より少ない状態になります。

乏精子症と診断される判断基準は精液の1ml中に精子の数が1500万以上いるかいないかになります。1mlの中に1500万以下なら乏精子症と診断されます。

ちなみに、「通常(望ましい)」と判断される数値が1ml中に4000万人以上だと言われています。

数だけで見るとかなり振り幅が大きいように思えますが、男性の精子の量はその日ごとでも異なるので、一度検査しただけでは確実な診断になりまりません。

体調の変化、年齢、タイミングなどもあるので1ml中の精子の数は正確に測れないんです。

(数十mlの精液から取り出した1mlにたまたま精子がいなかったという場合もありますからね。)

つまり、乏精子症と診断された人は軽度~重度の振り幅が大きく、1つの症状だけでは全てを語れないくらい違いがあるんです。

軽度の場合などは、性行為のタイミングをアドバイスされるだけで妊娠させることができたりするレベルなので、そう考えると男性不妊と言えるのかという疑問すらあります。軽度の乏精子症と無精子症とであれば雲泥の差があると思ってください。

逆に重度の乏精子症だとより無精子症に近くなっている状態なので、男性不妊治療方法が大きく変わってくることも覚えておきましょう。

精子無力症

精子無力症は精液中の精子の数に問題はないけど、その精子に元気がない状態に診断される症状です。

よく、「精子の量」と「精子の質」という風に例えられますが、これは「精子の量=乏精子症」、「精子の質=精子無力症」という位置付けになります。

「どちらが重要なのか?」と比べてしまう人も多いと思いまうが、どちらも重要です。無精子症と比べるとはるかに「精子無力症、乏精子症の方が軽い男性不妊症」です。

精子の質というのは精子の運動率のことを主に指しています。

性行為によって精子が卵子まで辿り着き受精することが自然妊娠です。一度の射精で数億匹の精子が卵子へ向かって放たれるわけですが、受精というゴールへたどり着くのは1匹になります。(1つの卵子に2つ以上の精子が受精することはかなり稀です。詳しくは準一卵性双生児

その際に何億匹が死滅するわけですが、その中で1番運動率が高く運を持った精子が受精できるわけです。そんな過酷なレースを制さなければならない受精トライアルで、精子の運動率が低いというのは男性不妊の原因となるんです。

しかし、何億匹もいる精子が平均値として運動率が低いと判断されるため、中には運動率が良い精子も存在します。その平均的な運動率の精子の運が良ければ受精まで漕ぎ着けることができるんです。

ここからは確率的な要素になってくるので、精子の運動率が低いとなかなか妊娠させられない=男性不妊という風に診断されるんです。

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